注文住宅 嵯峨野の家
和風住宅が数多くみられる嵯峨野の一角に、虫籠窓を配した純和風のお住まいを建てる事になりました。内部は、過ごしやすいように洋風のたたずまいも兼ね備えています。
設計は、『WIN設計事務所』さん。
長年ご一緒させていただいている設計事務所さんです。
煙出と虫籠窓にこだわった新築
家族が増えるにつれ何度もリフォームされたお住まい。
今回は、景観を守り、町並みと調和するお住まいに一新するご提案を受けました。比較的大規模な工事になりましたが、設計士さんとお施主様と、そして職方と力を合わせて取り組んだおかげで大変立派なお住まいに仕上がったと思います。
冠木門を夜に写しましたが、少し暗すぎましたか?
雰囲気はでてるんですけどね。(^^)
上:最近の建物では珍しい煙出し(越屋根) 。
下:虫籠窓の外側と内側から見たところ。寒くないように工夫しています。
門~玄関入口までのアプローチ、石敷です。
広くはないのですが、コンパクトにまとめてあり、窮屈さを感じません。
上:玄関入口上の屋根と庇と門の屋根とが幾重にも重なって非常に見栄えがする屋根廻りです。
下:中庭の蹲(つくばい)廻りもナカナカです。
取次の間から玄関土間を見ています。土間は広くて三方から明かりが入ってくるので、明るく開放的です。
左:廊下の奥から取次の間、階段を見る。右:反対側からみた廊下です。
階段手スリはシンプルに丸太のみです。
リビングには暖炉をつくりました。壁は漆喰塗りなので、クラシックな洋室の雰囲気がでています。
キッチンスペースから食事室です。
ここも漆喰塗ですが、腰壁や床板が生地仕上なので重々しくなく軽い感じになっています。
床の間、脇床、仏間と並んで改修しています。
地板類は全てケヤキ板漆喰塗りです。
左:子供室。小屋組みの丸太をそのまま化粧としています。
右:階段上り口廻りはゆったりとしています。右側は造りつけ本棚です。
大切な柱や梁を再利用しつつ、住み心地を一新する。
新築ではめずらしく古い材料を再利用したり、竹小舞を編んだりしています。
参考までに、工事中の写真をアップしてみました。
必要な柱を残し、慎重に解体します。
既存土間の上に防湿シート・鉄筋組をし、追加する布基礎を打設します。
一番下、生コンを運んでいるのは田中君。
上:追加する躯体を加工します。小阪さんと牛田君。
中:むくり屋根の破風加工。西川敏君。高い材料なので慎重です。
下:加工した材木を組み付けたところです。
上:竹小舞が編みあがった壁。綺麗です。
中:荒壁土をつけて乾燥させた壁。背中は牛田君。
下:外壁は荒壁の上にさらに桧端板地で塗壁下地を作っています。虫籠窓もこの上からさらに塗っていきます。
屋根の煙だしも新設しています。こういうところの防水処理には本当に気を使います。
杉の野地板がきれいですね。
断熱材を天井・壁・床に充填していきます。
グラスウールでもこのように隙間無く、施工精度を確保してきっちり充填することが大切です。
荒壁自体に蓄熱性能があるので、相乗効果が期待できます。
上:足場を外す前に化粧材の掃除をします。後で手の油や接着剤が浮き出てこないようにするためです。
中上:綺麗な破風が3つ見えてきました。
中下:衛生器具の据付をしています。
下:掃除の後で床の仕上。中村塗装さんです。
母屋ができてからやっと外塀の工事に着手。
大変目立つ場所だけに、養生には細心の注意を払います。
平瓦を葺いているのは、光本瓦の岡本君です。
私は監督として、職方に指示をだしていましたが、実際に仕上げるのは、大工・左官・板金・瓦等々の専門職の人たちです。
その自分の仕事に対するこだわりが生き、本当に素敵なお住まいに仕上げることができました。お施主様からも感謝の言葉をいただき、またこのようなお仕事をする機会にめぐりあえたらなぁと思った次第です。


