アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

研修風景

集合写真
 お昼休みにパチリ。中村君は砥ぎものに夢中になってお休みBOXです。

2020年 削ろう会 in アラキ工務店

 今年は、亀岡で開催予定だった「削ろう会全国大会」に参加する予定だったのですが、あいにくコロナ禍で中止。
 どうしようかといろいろ悩んだ結果、会社独自に削ろう会を開催する事になりました。

本日の運営説明  最初に米沢部長から、本日の運営を説明します。
 午前の部は10:00から〔予選1〕を実施。
 削り材は地桧幅55mm以上×長さ1500mm以上を準備しています。
 道具は仕事で使っている二枚鉋を使用する事にしました。

刃物砥ぎ1  早速、鉋の刃を砥ぎ出します。
 職人さんたちは、皆、自分の砥石を持っています。
 左は植松君、右は三谷君。
 三谷君は今日のために、楽天で新しい砥石を買ったようです。

刃物砥ぎ2  こちらのメンバーも砥いでいます。
 昨年第二工場を作った際、新しく新設した砥ぎ場です。
 左から、大工の築山君、山口君、山脇さん、牛田君、桜井君です。

試し削り牛田大工  道具が整ったら早速練習。
 牛田君が試し削りをしています。鉋屑を引っ張っているのは、大工見習の植松君です。

鉋削り築山棟梁  こちらは大工の築山棟梁。足達棟梁が手伝っています。
 現場監督の米沢部長は、計測担当です。

鉋削り足達棟梁  こちらは足達棟梁。大工の三谷君が手伝っています。
 大分綺麗に削れていますが、これでもまだ分厚いとの事。
 もっともっと薄く削らなければなりません。

鉋削り三谷大工  三谷君も挑戦です。大工の山脇さんがサポート。
 鉋屑は適度な力で引っ張ってあげないと綺麗にけずれません。
 当初は20μ(ミクロン)くらいでしたが、時間が経つにつれ、10μの攻防に。

鉋削り斉藤大工  大工の斉藤くんが削った鉋屑の厚みを米沢部長が計測しています。
 三点で測ってその平均を取ります。
 薄くなればなるほど、力がいるようです。鉋の刃が浮くからかな?

デジマティック・インジケータ―  残念ながら16μ。やっぱり10μは切りたいですね。
 この計測器、デジマティック・インジケータ―という機械です。
 1μ単位で測れるとか。
 今回の大会のために、わざわざ購入しました!

もう一度砥ぎもの  何度も削ると、刃が傷むので、また、刃先を砥ぎ直します。
 台を高くしたり、足置きを作ったり、皆それぞれ工夫しています。

鉋削り高倉君  午後の部では〔予選2〕を実施し、それぞれ上位2名づつが決勝戦にノミネートになります。
 大工見習の面々も挑戦です。
 こちらは、高倉君。
 力が入りますね。

鉋削り山口君  こちらは、山口君。真剣そのものです。
 今回の研修で、普段はなかなか先輩に教えてもらえない事もたくさん聞けてよかったという声がありました。
 なぜ切止むのか、わからなかったのが解決できてよかったね。

鉋削り上松君  こちらは、植松君。
 先輩の指導もあり、皆20μを下回ることができました!

決勝・鉋屑  4:40頃から〔決勝〕です。
 決勝では幅60mm以上、長さ4,000mm以上の地桧を準備しました。
 優勝は大工頭の牛田君。3点平均で7μでした。

決勝・鉋屑  今回、参加者には、仕事でつかえるちょっとした景品を準備しました!
 コロナ禍で厳しいので、そんなに高価なものはありませんが、ちょっとした気持ちです。
 景品を受け取りに来ている西川君と植松君。  来週からも仕事頑張ってね!

閉会挨拶  最後に、非常勤役員の村上さんから、挨拶をいただき、長かった一日が終了です。
 皆さん、お疲れさまでした~

 初めての試みでしたが、有意義な一日になったかと思います。
 最初は「本当に丸一日も同じことができるんだろうか・・・」と、心配でしたが、さすがに大工さんは違います。一心不乱に、砥いでは削り、砥いでは削りと、一日では足りないくらいでした。
 削ろう会の大会では、なんと2.5μ(@_@)。ただ、僕らが仕事で使うのは二枚鉋。大会では、薄さを競うために一枚鉋を使われるので単純には比較できないのですが、よい経験になりました。

現場監督 荒木 勇

YouTubeに当日の模様をアップしておきました! 見てね!
遅くまで練習
開催前日、残って練習する若者たち。
早く一人前になってね!
 
 
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