アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

瑞泉寺裏門

少し庇をつけるだけで傷みにくく
少し庇をつけるだけで傷みにくく

三条大橋の西にある瑞泉寺さん。
角倉了以が豊臣秀次とその一族を弔うために建立したお寺です。
その鉄扉門とブロック塀が老朽化したため、作り直すことになりました。
担当した大工は中村君です。

【職人紹介】:中村 泰彰

施工 解体・基礎から直す

道路と墓地の境に塀が建てられています。
墓地のほうがかなり低く、江戸に作られた擁壁が残っており、土間レベルが悪かったため、塀を作るまでが大変でした。
小田建築設計事務所様の案件です。

工事前外観
工事前外観

無筋のブロック塀です。まずはこの解体から始めます。

山桜の伐採
山桜の伐採

勝手に生えてきた山桜。裏の擁壁を押すので撤去します

桜の伐根
桜の伐根

根があると、ベース基礎が打てないため撤去します

布基礎打設
布基礎打設

既存擁壁の上に布基礎を打ちます。予めアルミ柱用にスリーブを入れます

添え基礎
添え基礎

布基礎後ろに更に補強します。風圧で擁壁が倒れないためです

塀組立
塀組立

アルミ柱を建て、その表裏に焼き杉板を貼っていきます

塀庇の組付
塀庇の組付

アルミ柱の頭繋の上に小庇を作ります

瓦ぶき
瓦ぶき

仕上がった門と塀に瓦を葺きます

茶加茂石貼
茶加茂石貼

板塀の基礎部分、少し丸みをつけて石を貼ります

土間左官仕上
土間左官仕上

最後に土間をモルタル拭き取りで仕上げます

竣工 秀次とその遺児に想いを馳せて

裏門
裏門

柱、建具、軒いずれも地桧材。木肌美人仕上です。金物は、表門の意匠を参考にしました。

裏門裏面
裏門裏面

控え柱は名栗。足元の腐朽を避けるため束石の代わりにカネシン金物収め。

裏門軒裏
裏門軒裏

門と塀がずれているので苦労して納めました。塀の下に御影石を貼っています。

裏門横から
裏門横から

墓地との間にかなりの段差があります。控え柱や階段の位置など悩みました。

門遠景1
門遠景1

瓦はきちんと割付をし、なおかつ門の屋根と干渉せずに、中が覗けない高さにしています。
門両側の袖塀と、道路際の塀もきちんと収まっていて美しいです。

門遠景2
門遠景2

右の端のほうに、掲示板と自動販売機と自動販売機を設置しています。
道路の勾配がついているので、途中で塀の高さを上げました。

道路に勾配があり、墓地の土間レベルも1m以上低く、大丈夫かわからない擁壁もあって、どうやったらいいのかだいぶ悩みました。
特に、既存ブロックを解体したら、土の中から、石と墓石がたくさんでてきて、基礎にだいぶ時間がかかりました。
また、本当に人通りの多いところで、毎日のようにストリートミュージシャンが現れて宴席が設けられるような場所。
少々、工期がかかってしまいましたが、無事竣工し、ご住職にも喜んでいただけて、うれしかったです。
現場監督 荒木 勇
このページの先頭に戻る