2列3室の京町家
2列3室型の大きな町家です。
一般的な京町家は、ハシリニワの隣に和室が縦に3つか4つ並ぶことが多いのですが、今回は、更にその隣にも和室が並んでいました。
充分に地震に配慮し、基礎から構造を直しています。
ご依頼いただいた設計事務所は、企業組合もえぎ設計さん、担当した大工主任は栗木さんです。
民家のリノベーション 1)施工

安全に配慮し1Fは波板で仮囲いをしました。台風が来るのでシートをたたんでいます。

さくあんの猪原さん。新しい耐力壁を設置し、土台から梁まで土壁にします。

ほぼ真壁仕上のため、ノミ、カンナを使っての作業になります。黒田大工さんです。

新設基礎の上に土台を伏せています。外部化粧のため、鎧張の溝を事前に掘っています。

ミセニワの竹小舞に荒壁土を付けます。玄関引戸を片引きに変え、耐力壁を増やしました。

大工の中村君。D150の基礎を新設し、耐力壁を増やしています。

大工の工藤さん。床に張る杉板を加工しています。

埋木作業を撮影。読売テレビ「ノゾキミ」の取材を受けています。

押入の垂れ壁や壁の合板を張っています。大工棟梁の栗木さんです。

さくあんの荻野さん。土間コンクリート鏝押をしています。

最後に表の土間を仕上げます。壁ができているので養生中。
民家のリノベーション 2)竣工
鎧板のある左の壁は新調、研ぎ出しの出っ張った壁は新調しています。壁は漆喰塗。格子の中はペアガラスです。
トオリニワには、たくさんの補強壁を設置し、古建具を使って収納にしています。
昔、畳に座って食事をしていた部屋。床は桧板15mm、舞良戸は袴をはかせて再利用。
2列の西の間からみています。床は杉板上小節15mm。古建具はどこも袴をはかせています。
壁は中塗り仕上。床は古畳表替。竿縁天井は既存のまま掃除しています。
敷居や畳が新しくなり、壁を塗り替えた以外は昔のまま。でも床下を直したので、水平垂直がでています。
樹脂金属複合サッシは新調。床は桧板張。欄間は「あらき古材倉庫」の在庫を利用しています。
天井は壁紙張。床は床暖仕様の桧板張。キッチン前のカウンターは現場で加工しました。
2Fやお風呂を先に仕上げて、住んでいただき、その後で1Fの居室を仕上げ、さらにその後、ハシリニワを仕上げてと、だいぶ不自由を掛けましたが、嫌な顔一つせず、一つ一つの納まりに喜んでいただき、とても楽しく工事ができました。
今回はかなりの補強を行い、構造評点(最大応用変形角)を1以上にする事ができました。大工さんも大変勉強になったので、また、このような仕事があれば、是非トライしたいと思います。
この現場も途中にちょっとだけ映っています。


