平格子は新調。足元の葛石は全てジャッキアップの上据え直し。虫籠窓は綺麗に復元し、内部に建具を入れる。軒天・広小舞は水腐れがあったため一部張替。

　床はチーク材。カウンターはタモ。梁・柱等の構造材はペンキ塗されていたため、サンダー掛の上ワビスケ塗。

　化粧合板の張ってあった天井をめくり、吹抜空間を復元。正面の作付収納はＴＶ・ＡＣをビルトイン。引手をつけずすっきり仕上。

　２Ｆ廊下より、ダイニングを見下ろす。壁は漆喰仕上。構造材はワビスケ塗仕上。左手に見えるのが玄関側引戸。引込部分に引違窓があるが、鴨居枠に綺麗に納める。

　４枚引戸を３枚引戸にし、構造壁を１枚増やす。照明器具は薄型にし大和天井からでっぱらないような意匠に。

　段板タモ積層材。天井杉源平板。勾配を緩くしてあがり降りしやすいように。

　ダイニングからまる見えになるため、真ん中あたりに隠し引戸を設置。矢印の位置に框戸が出現するように工夫。

　天井は突板目透かし張。天井板の目地に建具のﾚｰﾙがくるように割付。鴨居とわからないように配慮。

　虫籠窓の裏側を見る。建具＋プリーツスクリーンを設置。天井は垂木間に断熱材を詰め込んで母屋上にクロス張。

　左：２Ｆ廊下　正面にダイニング上の梁組がみえる。この廊下も３枚引建具とし全開できるように工夫
　右：１Ｆ広縁　化粧野地も床も建具も雨戸も全て木で新調

　建具をつけ普段は見えないように隠蔽。椅子がガタガタしないように吊引戸に。

意匠は既存のまま。聚楽壁塗直し。天井吊直し。床下土間コンの上床組新調。障子・襖・畳新調。