アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

5.こんな仕事も

第3回:古材の強度調査

 今回は古材の強度を調査する方達の依頼で、テストピースを取りに行きました。
 京大や設計事務所の人達と天井裏に上り、指定された場所の約2~3㎝角のピースを取る仕事です。
 何百年か前の材料が必要ということで、東本願寺さんの改修工事にあわせて実施されました。  作業自体は、「30㎜角の立方体を切り出す」だけなのですが、どの場所を切り出すか、京大の学生さんと一緒になって、天井裏を移動しました。
 ただ材木によっては大工のノミが曲がるくらい堅いものもあり驚きました。又、その圧倒的な大空間に目をみはるような大きな木があり、天井裏から屋根の棟まで、3階建の家なら楽に入るくらいの高さがあります。
 また、建築当時から点検補修用の通路が4層に造られていたり(巾が2m近くもある)と、初めて見た時はそのスケールの大きさにただただびっくりするだけでした。
 写真で表せられるかな~、これが。

まずミーティングです。班を決めて各々別々に行動します。

天井裏すぐのところにある木組、この大きさでも小さい方です。

下から支えている柱の柱頭です。ケヤキの太い柱です。

頭上の木組です。はるか上まで続いています。木が重なり合って棟まで見えません。まるでジャングルの様です。

下にいる人達と較べれば、その大きさが実感出来るでしょう?こんなものをどうして運んで上に取り付けたのでしょう。長さは先がよく見えなかったです。だいたい20mはあったかな~。

通路です。縦、横にぐるっと回れます。これが上下4層あります。

これは棟に近いところです。この写真の左側に棟札を納めている場所があります。
(弊社会長が映っています!)

文字は建設当時の墨付の番号です。う~ん、歴史を感じます。

 どうでしたか?
 こればっかりは実際に観ないと、このすごさはわからないと思いますが、誰でも入れるという訳では無いので残念です。
 いや~、いいものを見ました、先人の知恵と技術のすごさには圧倒されっぱなしでした。
幸 男
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