離れのある家
昭和中期に二回に分けて建てられたお住まいを、全面改修する事になりました。
大屋根は大丈夫そうでしたが、設備、ライフライン、内外装全て一新する必要がありそうです。
バリアフリーに配慮しつつ、1Fを重点的に改修することになりました。
1) 施工 いろんな人の力で
住宅の改修には沢山の職人さんがかかわっています。みんなの協力があって初めてよい住宅を提供する事ができると思います。
今回はそうした職人さんたちを紹介しましょう。
大工の斉藤君。この現場の主任を任しています。若いけどしっかりしています。1Fと2Fの柱がバラバラだったので、どんな構造になっているかと思ったら、鉄骨が入ってました。
基礎屋さんのMさん。もう数十年の付き合いです。
内部の壁を解体して初めてわかったのですが、雨が降ると、壁の中に水がしみこんできます。これを解決するには外部の壁を塗りなおさなければなりません。中蔵左官のI君とFさん。ほんとに狭くて、体の向きが変えられず苦労しました。
水道配管は、東海工業のM君。説明書どおりにしっかりと設備配管を仕込んでくれますので安心です。
瓦は光本瓦店のN君。一度退職し、全国をバイクで放浪していたようですが、帰ってきました。
キッチンはM商工の職人さんが組み立ててくれます。
クロスは上田インテリアのAさん。病気も治って元気いっぱいです。
植木は弊社の松本さん。バラバラのパーツがあっという間に組みあがるので驚きですね。
2)竣工 細かいところもこだわって
今回は、新建材を沢山使った一般的なリフォームです。ですので、特に目新しいところはないかもしれませんが、目立たないところで補強を沢山しています。
キッチンもリビング収納も、Panasonicです。
対面キッチンです。リビングの天井をできるだけ高くしたかったので、リビング収納の上に換気ダクトを通しています。キッチンの反対側には、ゴミ箱ワゴンと電化製品と冷蔵庫が置けるようになっています。
2部屋を1部屋にまとめて広い寝室にしています。
造作本棚は、WICの後ろのスペースを活用してみました。
お座敷は、昔のままの意匠です。襖は昔ながらの千家桐で張り替えました。
天井拭き掃除、壁聚楽塗替、畳表替、障子紙張替程度の改修です。
こちらは、コストを抑えるために、既存聚楽壁をこそぎ、厚プラ下地処理をした上で、クロスに張り替えました。クロスといっても、聚楽土を吹き付けてあるので、よくみないとわかりません。
1F和室は、天井・壁・床とも全てやり直しています。
渡廊下は、全面ガラス張にして明るくしました。
2F廊下は、押入だったスペースを改造し、物干しに出れるようにしました。
大きな物干しですね。これだけ広いと何でも干せそうです。
WCは3枚引戸にし、車椅子でも入れるようにしました。
押入内に机を置き、篭って事務作業ができるようにしてみました。ここには、LAN配線も仕込んでいます。
戦後の住宅も、このようにフルリノベーションできますので、いつでもお問い合わせください。