アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

火袋階段の京町家II

 京町家改修工事の竣工写真をご紹介させていただきます。
 
 京都では、道路が井桁状に走っています。昔は、同じ大工さんが同じ外観のお住まいを両替町1区画分まとめて作られたりしていました。今回の町家もそうしたお住まいの1つで昭和初期に建造されました。
 
 駐車場を確保するため、表和室を1部屋減築。間取の変更を最小限に抑えながら、内装を全てリフォームしています。
 お施主さまのご希望で、2Fは建具をつけなかったり、天井を一部張らずにそのまま小屋裏を見せたりしてリノベーションしました。
 
 長屋建の建物だったので、隣家の状態を考慮しつつ、間口方向に構造壁を増やしています。室内は、1Fは漆喰調珪藻土と珪藻土と聚楽壁。2Fは珪藻土パターン仕上にしています。床はほとんど1等の杉板を張って納めました。写真をご覧いただければ詳しい説明が記載されています。

 今回は、キッチンを通ってリビングに入るというちょっと変わった間取りです。2Fも天井を貼らない仕様になり、「断熱は大丈夫だろうか…」「見た目が悪くないだろうか」と、正直ちょっと不安でした(^^)。でも、できあがってみると、意外といい感じです(^^ゞ。これは、これで『アリ』なのかなぁと感じ、いままで、既成概念にとらわれていた自分が少し恥ずかしく感じました。
 
 京町家のリフォームもいろんな形があります。既存の間取りをそのまま残す場合もあれば、家族構成を考えて、思い切って直す場合もあります。これからも、お施っさんのご要望を伺いながら、最適なリノベーション・改修をしていきたいと思っています。
現場監督 荒木 勇 
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