火袋階段の京町家II
京町家改修工事の竣工写真をご紹介させていただきます。
京都では、道路が井桁状に走っています。昔は、同じ大工さんが同じ外観のお住まいを両替町1区画分まとめて作られたりしていました。今回の町家もそうしたお住まいの1つで昭和初期に建造されました。
駐車場を確保するため、表和室を1部屋減築。間取の変更を最小限に抑えながら、内装を全てリフォームしています。
お施主さまのご希望で、2Fは建具をつけなかったり、天井を一部張らずにそのまま小屋裏を見せたりしてリノベーションしました。
長屋建の建物だったので、隣家の状態を考慮しつつ、間口方向に構造壁を増やしています。室内は、1Fは漆喰調珪藻土と珪藻土と聚楽壁。2Fは珪藻土パターン仕上にしています。床はほとんど1等の杉板を張って納めました。写真をご覧いただければ詳しい説明が記載されています。
京町家のリフォームもいろんな形があります。既存の間取りをそのまま残す場合もあれば、家族構成を考えて、思い切って直す場合もあります。これからも、お施っさんのご要望を伺いながら、最適なリノベーション・改修をしていきたいと思っています。