アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

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    雑誌:太陽2000年11月号

     平凡社が出版する雑誌「太陽」が11月号で休刊となってしまいました。その号では『古民家と暮らす』という特集が組まれております。人と同様家も生きている。京町家作事組の活動が一部紹介されておりました。今回は記事の一部を抜粋しております。


     中世にはすでに町家の原型があったという京の町。商家が集まる中京を中心に、江戸期に今の容に発展した。商人の家だから仕事場と居住空間を併せ持っていた。敷地は表通りに面し間口が狭く、その開口いっぱいに建物は建てられていた。
     家の中は薄暗く、通り庭にある台所は使い勝手が悪い。
     冬は寒いし、維持管理費や相続税の問題が生じ、代々住んできた町家を手放したり、改築する人が増えた……。
     が、最近町家本来の姿が見直され、町家を再生する動きが活発になってきた。
     今では、町家に暮らしたい人、住み継いできた人のための「京町家再生研究会」、実践部隊といえる職人たちを紹介する組織「京町家作事組」、住み手のネットワーク「京町家友の会」の三者がお互いに情報を交換しあって、再生保存活動を展開している。
    柳馬場どおりにある町家の工事現場で指揮をとる大工棟梁、荒木正亘さんは「京町家作事組」に属している。

    1933年生まれ。門の両側に建てる柱を手にする。
    片方は古い材を繋ぎ合わせ、もう一方は新材でつくった。
    町家再生ブームについて「一般の方に興味を持たれ、
    町家が残っていくのは賛成」とのこと。

     「町家の改修で気を遣っているのは費用をあまりかけないこと。古材の痛んだ部分を削って再利用したり、新材で根継ぎしたりと、限られた予算の中で、大工の技術を生かすんです。昔の大工が手がけた見事な仕口(梁や柱の継手)を見ると、いい勉強をさせてもらったと思います。簡単にしてもいいところは簡単に済ませて、重要な部分はきめ細かく仕上ている……。そういったメリハリも見つけられるんです」
     ところで、現在の職人は100年後には何を残してくれるのだろう。
     「構造は変わらなくても、意匠や建築のスタイルが時代によって変化していったんです。だから私たちも平成の町家を作りたい。今は模索中です」

    柳馬場にある町家の工事現場。
    住み手が生活しながらの改修なので、徐々に仕上ていく。
    離れの奥の座敷は完成の1歩手前。夏の暑い日だったが、
    職人たちは黙々と手を休めずに働いていた。

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