アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

1.フローリング張替工事の適正価格

 フローリング張替工事の場合、主にかかる費用は材料代と施工代です。『どこまでやるのか』『仕上のグレードはどうするか』によって費用は大きく変わります。
 6畳間(江戸間)床面積 10m2を例にとって説明してみましょう。
 まず、最初は一番簡単な工事から。なお、この金額はあくまで目安です。1軒ごとに建物の状況は異なりますので、リフォームされる時は、担当されている工務店さんと相談ください。

A:既存フロアの上に重張
名 称 数量 単位 単 価 金 額
養生・運搬・発生ガラ処分費 1   5,000円
家具運搬・清掃費 1   5,000円
既存巾木 撤去処分費 1   5,000円
フローリング 普及品:合板フロア材 3 8,500円 25,500円
巾木 普及品:樹脂化粧シート張 3 1000円 3,000円
大工手間 コシラエ・取付共 10 m2 3,000円 30,000円
釘・金物材料 接着材料 1   1,500円
雑費・諸経費 1   6,000円
合  計(A) 81,000円

 昔のお住まいの場合、大抵敷居よりフロアが面落ちして15mmほど下がっているので、重ねてはっても大丈夫な事が多いです。  改修前、根太と根太の間の床がたわんでふわふわしている場合は、重張りするだけで直ります(根太が痩せている場合はダメ)。これなら一日で作業が終わります。建具が引っかからないかを注意して施工します。
 次に、断熱や根太補強なども施工する場合をみてみましょう。

B:既存フロアをめくって張替
名 称 数量 単位 単 価 金 額
A工事 合計金額 1   81,000円
既存フロア・根太 撤去・処分費 10 m2 2,000円 20,000円
大引補強・根太入替 材工共 10 m2 3,000円 30,000円
断熱材 ウレタン系 3 6,000円 18,000円
 〃 支持部材 1   2,000円
 〃 充填手間 1   5,000円
床下掃除 1   5,000円
構造用合板 下張 910*1820*12 6 1,400円 8,200円
 〃 施工手間 10 m2 2,000円 20,000円
釘・金物材料 接着材料 1   1,000円
雑費・諸経費 1   8,400円
合  計(A+B) 198,600円

 Bは、現在の床を根太ごとめくって新調した場合の工事です。
 床下が見えるので、土間の掃除もできます。
 断熱材の幅に合わせて根太を入れ替えるので、きっちりと施工する事ができます。根太の太さと丁度同じ厚みの断熱材を調達するのは難しいので、下張合板の間に隙間があかないように、根太に高さ調整部材を打って施工するのが望ましいです。
 もともと、「床組の上に壁が乗っている」ような仕事がしてあると、壁際の根太が取れないことがあります(無理に取ると壁が傷む)。
 この場合は、根太を一部残して施工しますが、床下から壁内部に冷気があがらないように、壁際に断熱材を詰め込んでやる必要があります。
 根太を入れ替える場合、フロア面を敷居と面一(いわゆるバリアフリー)にするといいでしょう。職人さんによってはめんどくさいので、嵩上調整をせずにフローリングを貼ることもあり、結果として、工事した部屋が「隣の部屋より数㎜低い」ということにもなりかねません。そうなると、掃除が大変ですし、出入り口でつまづく恐れもあるので、一言お願いしたらいいかと思います(床レベルが傾いている場合を除く)。
 次に、仕上げ材をフロア合板ではなく、無垢材を張る場合を考えてみましょう。

C:仕上げ材を無垢材に変更
名 称 数量 単位 単 価 金 額
A+B工事 合計金額 1   198,600円
養生・運搬・発生ガラ処分費 追加分 1   3,000円
無垢フローリング 楢・桜等 差額 3 8,500円 25,500円
巾木 杉・トガ等 差額 3 3,000円 9,000円
大工手間 コシラエ・取付共 差額 10 m2 2,000円 20,000円
釘・金物材料 接着材料 追加 1   1,000円
ワトコオイル塗 床・巾木 10 m2 2,500 25,000円
雑費・諸経費 1   7,000円
合  計(A+B+C) 289,100円

 無垢材を使う場合、材料代もあがりますが、これに加えて、大工さんの手間代や、塗装代がかかります。費用はかかりますが、せっかくリフォームされるのなら1ランク上の床材を選ばれてもいいかと思います。
 一般に販売されている無垢材はウレタン系の塗料が塗ってあります。これを避けるため、上記見積りでは、わざわざ後塗塗装をしています。最近、あらかじめ自然塗料が塗ってある商品もでてきました。これだと、塗装費を節約できます。また、楢・桜等の堅木無節材を選んでいますが、杉の1等材ならずっと安くできます。インターネット上で安い床材を選ぶのもよいのですが、実の状態や表面の加工がわるいと、手間が掛かったり、施工後表面が凸凹したりして後悔する事もあります。サンプルをもらうようにするとよいでしょう。
 
 さて、最後に床下の基礎を補強する場合をみてみましょう。

D:床下基礎補強
名 称 数量 単位 単 価 金 額
A+B+C工事 合計金額 1   289,100円
土間 土スキトリ/砕石転圧/防湿シート敷/6mmメッシュ敷/コンクリート打設
概 算  10 m2 12,000円 120,000円
構造 柱根継・土台入替・金物補強 1   150,000円
雑費・諸経費 1   21,600円
合  計(A+B+C+D) 580,700円

 最後、いきなり大雑把になってしまいました(^^ゞ
 特に、柱が下がっていたり、腐朽してたりすると、大変費用がかかります。上の表では、「12万」としていますが、これを越えることもあります。
 でも、工事の範囲で大きく費用が変わるのがわかるかと思います。工務店さんに床張の工事を依頼される場合、見積りをもらって、いきなり『高い!』というのではなく、何が含まれているのかを最初に説明してもらうのが、後悔しないコツかと思います。
 
 オマケですが、参考までに、木材ではなく、塩ビ系のフロアを張る場合を掲載しておきます。

(参考:木材以外の商品で対応。既存フロアの上から接着張)
名 称 数量 単位 単 価 金 額
塩ビ系フロアタイル張 材工共 10 m2 4,500円 45,000円
雑費・諸経費 1   4,000円
合  計(参考) 49,000円

 いわゆる『ホモジニアスビニル材』といわれる商品です。これは安い!
 張ってしまえば、一般の方には本物の木か、偽者かわかりにくいです。土足で歩く床や大型店舗の中などに多様されています。重ね張りするだけなので、工事は簡単です。床が傷んでいない場合は、気分転換によいですね。
 安価なので、賃貸マンションにも使われる事が多くなりました。
 ご参考まで… (^^ゞ 

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