アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

7.材料へのこだわり

体にやさしい仕上材を使う

 真壁の和室には、昔ながらの荒壁土を。廊下や玄関にも、白漆喰壁を塗りたいところです。でも、きちんと平滑に塗ろうとすると、腕のいい左官屋さんが必要です。
 漆喰クロスや和紙クロスも、大変薄くて張りにくいため、腕のいい内装屋さんが必要です。
 そんなに技術を必要としない仕上材が増えているのは、そうした腕のよい職人さんがなかなか確保できないからです。
 最近ウェブサイト上では、一般消費者でも簡単に施工できるさまざまな素材が販売されています。でも、体によいのに、なぜかカビが生えない壁土や、強力に貼り付けられる壁紙など少し不思議な気がします。
 節だらけの木でも、壁板に使うのであれば何の不都合もないという点で、できるだけクロスではなく、木壁をお勧めしています。木材なら成分の心配は無用です。節の有り無しで値段が全然違いますが、材の強度とか性質は全く変わりません。(節があるのが×という風に教育した昔の観念が問題だと思います)

良質の古材を再利用する

 家を解体して再利用した場合、いい材料であれば、新しい家の材料としても充分活用できます。100年かかって成長した木は100年耐えるといわれています。桧の場合は状態さえよければ400年たっても劣化しにくいとも言われています。
 古い町家などの改修にあたっては、いい材料は残し、補強するような施工を心がけております。
 古い材料を使うことで、昔の思い出を残し、環境にも貢献できると考えています。

(参考)あらき古材倉庫
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